MoTLab -GO Inc. Engineering Blog-MoTLab -GO Inc. Engineering Blog-

デリバリーアプリ「GO Dine」でのテスト自動化の取り組み

自動化QAテスト
November 30, 2021

今回は弊社タクシーデリバリーアプリ「GO Dine」において取り組んでいるソフトウェアテストの自動化についてブログを書かせて頂きます。

本アプリでは自動化ツール「Autify for  Mobile」を用いて自動化に取り組んでおりますので導入から現在の状況までをまとめていきます!


はじめに

初めまして!

Mobility Technologies プロダクトマネジメント本部 クオリティマネジメント部のテキサスこと細沼です!

今回は弊社タクシーデリバリーアプリ「GO Dine」において取り組んでいるソフトウェアテストの自動化についてブログを書かせて頂きます。

本アプリでは自動化ツール「Autify for  Mobile」を用いて自動化に取り組んでおりますので導入から現在の状況までをまとめていきます!

GO Dineとは

『GO Dine』は日本初のタクシーデリバリー専用アプリです。 アプリで星付き有名店など銘店のテイクアウトフードを、 タクシーでお届けするサービスとなっており、私テキサスはこのアプリの品質管理を担当しております。

An image from Notion

https://go-dine.jp

Autify for Mobileとは

「Autify」は誰でも簡単に、プログラムコードを書くことなく、ウェブアプリケーション、モバイルネイティブアプリケーションの検証作業を自動化することができるクラウドサービスツールであり、今回はそのモバイル向けの利用についてまとめていますとなっております。

弊社ではこのツールをβ版から導入し、自動化検討を始めました。

An image from Notion

https://autify.com/ja

自動化検討においての体制作り

自動化対応への体制では私を含めた4名を自動化チームとして体制構築を始めました。

4名と聞くと大人数かと思われますが、メンバー全員、別のプロダクトも担当しておりリソースフル活用というわけではありませんでした。

なのでAutifyを導入していくのにメンバーのリソースを調整しながら対応を開始しました。

スプリント体制での導入開始

メンバーは集まったので自動化を始めていくにあたり、前述したようににもあったリソースが不安定だったので、2週間1スプリントとして自動化対応サイクルを回していきました。

スプリントの最初ではプランニングをおこない、下記の図のように各タスクのストーリーポイントを割り振り、目標値を設定していきます。

An image from Notion

そしてスプリントの終わりでは振り返りを実施して予実の差異を確認し、次スプリントで改善していく流れを作りました。

自動化対応においてやったこと

Autifyを活用した自動化を進めるにあたっては下記のタスクを決めて進めていきました。

・とりあえずAutifyを触ってみて使い方を学ぶ(β版なので0ベースから知見を貯めていく必要があった)

・手動テストのリグレッションケースから自動化させるケースの選定

・手動テスト対応チーム、開発チーム、PdMとの連携、調整

・Autifyの機能的課題の洗い出しとAutify担当者へのフィードバック(β版であった為、できることが少ないなどあった)

・自動化テストケースの作成

・弊社開発チームへのアプリ提供依頼

・手動テストと並走しての実際の自動テスト実行

自動化導入の結果

状況体制で自動化を進めた結果、現在手動でおこなっているリグレッションケースの一部において自動テストを実行できるまでになりました。

An image from Notion

こちらの結果の通りですが、まだまだほんの一部しか自動化は進んでいません。

しかし、一歩ずつですが自動化を始められたことは一つの成果だと思っています。

自動化導入での苦労点

現在一部のリグレッションケースのみとなっておりますが、自動化導入において苦労した点、壁になってる点をまとめると下記になります。

・専任者はいないので思ってた以上リソースを割けなかった

・GO Dineアプリでは、アプリの特性上、別のアプリとの連携などの機能が多い為、アプリ単体で確認できる部分が限られている(Autifyではアプリ単体でのテストのみとなる)

・Autify for Mobileは2021年10月にGA版となったが、まだfor Webなどに比べるとどうしても機能が少ない部分がある

このようにチーム体制、テスト対象アプリ、自動化ツール全てにおいて課題点というのは存在しております。

今後について

上記で課題点をまとめておりますが、これからはそこを解決していけるようにサイクルを回せていければと思っています。

展望ではありますが、リソース問題についてはメンバーの調整、クロスジョブの推進などをおこなっていき全体の負荷軽減を狙いながらGO Dine開発チームとの連携を強化し、アプリ単体でも検証できる部分を増やしていけるようにしながらと思っています。

またAutify社様へのフィードバックや連携を続けていければと思っております。

このフィードバックを通していきながら、Autify for Mobileが成長していき、弊社GO Dineの自動テストの比率が比例するように増えていくことを期待しております。

最後に

自動化というと「魔法みたいにテストを勝手にやってくれるスゴいやつ!」と思われますが、メンバー一人一人の努力を積み重ねて一歩一歩実現させていくものだと再確認しました。

まだまだスタート段階ではありますが今後も取り組んでいき、大成功した結果を皆様にご報告できればと思います!

今回は自動化についてですが、我々クオリティマネジメント部では様々なことにチャレンジしております!

興味がおありの方はぜひ下記採用ページをチェックしてみてください。

それではまた!

Mobility Technologies プロダクトマネジメント本部クオリティマネジメント部 細沼(テキサス)

▪️共同執筆

 今回の自動化施策に協力してくれたメンバー

 ・一原淳一(Mobility Technologies)

 ・西部啓明(Mobility Technologies)

 ・草野克己 (株式会社ビーネックスソリューションズ)


We're Hiring!

📢
Mobility Technologies ではともに働くエンジニアを募集しています。

興味のある方は 採用ページ も見ていただけると嬉しいです。

Twitter @mot_techtalk のフォローもよろしくお願いします!