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JPN TAXI車内の『ウラガワ』を紹介します!

行灯Laboハードウェア
April 25, 2018


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※本記事は Mobility Technologies の前身である JapanTaxi 時代に公開していたもので、記事中での会社やサービスに関する記述は公開当時のものです。
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まず、車内です。

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運転席廻りと、

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後席廻りです。

シンプルだと思いませんか(^▽^)!?

以前私が書いた記事(リアル×ITの橋渡し役!「FE」の業務内容をご紹介 話題の新型タクシーとも密に関わってます)を読んでいただいた方は、日本交通グループのJPN TAXIにはどのような機器が装着されているか、お分かりかと思います。

「JPN TAXIはシンプルに。余計な広告やステッカーは貼らない。必要最低限で。」

というコンセプトのもと、日本交通グループ各社の整備士の方には取付をしていただいております。 ですが、これら多数の機材を動かすための頭脳となる機器(CPU)や電源を取得するための配線類は、当然存在しているのですが、では、それらは一体どこに行ってしまったのでしょうか…?

答えは、ここにあります。

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運転席目前のカバーを取り外すと…

この中に収まっています。 と行きたいところですがここから先は企業秘密なので、お見せ出来ません。ごめんなさい…

それでも、これだけなんです。想像にお任せいたしますが、かなり狭いスペースです。 その中に、運用に必要な機器を、うまいこと収めています。

その中の一つが、この下の写真のものとなります。 このAndroid 端末に、配車に必要な無線の機能や決済機能をすべてアプリケーションで集約しているからなのです。また、通信は、すべてBluetoothでの通信とLTE回線により行っており、通信用の配線類がないからです。

以前は、無線配車機能のほかに、新たに決済種別機能を追加しようとすると、その為のユニットを追加する必要がありました。 ユニットを追加するとなると、そのユニットを動かすための電源線を新たに増設し、通信をするための線を通し、新たな読み取り機能が必要な場合は、そのリーダー端末機のための電源線と配線をして…… と、ものすごく多くの機器類を設置していたため、格納スペースにしまい込めず、助手席の足元やシートの下、時にはトランクなど、とにかく空いているスペースに設置をしていました。(助手席足元に、なにか小さい箱のようなものがいくつか置かれてあるのを見たことがある方もおられると思います…) 当然、車内側の見えない部分にしまい込んである配線もごちゃごちゃと多く、まるで、やきそば状態…… 当然のことながら、故障が発生すると、開けたら最後、パンドラの箱状態の中からそれらをかき分け、問題の機器類を探し出して… 交換したら元に戻して(戻らない…(´;ω;`)) と、整備性の悪化にも繋がってがっていました。

そこで機器類を一つにまとめ、新たな決済機能を追加する場合は、アプリケーションのインストールをすれば使用できる方法をとることで、これらの機器類の簡略化に繋がり、結果としてメンテナンス性の向上(工数の削減)にも貢献しています。もちろん、従来のタクシー車両である、クラウンセダンや、セドリックセダンを使用している場合でも同じことが言えるため、特に車両の代替時には作業者の負担軽減に貢献できます。また、他の機器類も熱や振動に強いものを使用することで、一回の運用時間が長いタクシー車両でもトラブルの発生するリスクを抑えています。

しかし、これらの機器類は、弊社の中で開発が終わるとそのまま導入されるわけではありません。 実は、新しいシステムを造ると、運用が開始される前に、実際に車両に取り付けてテストをしています。 これもFEの仕事の一つです。最終的な機能に問題はないか?乗務員さんの使い勝手はどうか?トラブルは出ないか?などをチェックします。 本当に乗務員さんが使用する環境に持ち込むことで、デスク上では想定外のトラブルが発生することがあります。(実際にこのテストで不具合を見つけることもあります。そのため、意地悪をしてあまり想定できないシチュエーションをわざとしてみたり…)

こうした、見えない『ウラガワ』のシステムと、それらを導入する前のテストを繰り返し、今日の日本交通グループの車両が出来上がっていきます。それでも、テストでは捉えきれなかった改善点を、営業所の職員さんや乗務員さん、お客様からの声で大切な意見としてとらえ、開発陣にフィードバックすることもFEの仕事です。

JPN TAXIのわかりそうでわからない点!?

ここで、話は少しそれますが、JPN TAXIのわかりそうでわからない点(?)ご紹介したいと思います。

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JPN TAXI

日本交通の車両でお馴染みの「桜にN」マークですが、昔から同じ形にみえますが、実は変わっています。日本交通のオフィスがある紀尾井町ビルのエントランスに、古い時代の写真が展示されています。よくよく見ると、社名の部分や、マークの形が違います。

ちなみに、私は今の形が一番かっこいいと思います(笑)

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使

そして、日本交通グループの車両は、無線番号とナンバーが統一され、ナンバープレートもオリンピック・パラリンピック記念ナンバープレートを使用しています。特に、弊社のアプリで注文の際には、無線番号が表示されますが、ナンバープレート見れば無線番号がわかります!

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また、このJPN TAXIから金行燈が登場しているのもすでにご存じですよね!?実は、昨年冬から、JPN TAXI以外でも金色の行燈を付けた車両が存在します。

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同じTOYOTAの、エスクァイアという車両です。こちらも既に運行開始しておりますので、お見知りおきください。 また、こちらも金行燈となりますので、従来の黒タク扱い車両となります。 車内は木目調パネルが採用され、高級感のある造りとなっており、JPN TAXI以上にゆったりとした乗車体験ができます。(今、私も欲しい車種の一つです) 大人数で乗車したいときや、大きな荷物がある場合はぜひ!!(JPN TAXIもゆったり乗車できますよ!)

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N

また、もし、乗車されるた車両に星が三つ付いていましたら、その車両はスリースター乗務員の常務車両となります。 実際に乗務されている担当乗務員さんと営業所でお話しさせていただくことがある(開発していく段階で乗務員さんの意見を聞くこともあるためです。)のですが、なんとも言葉で言い表せないくらいに、人間性のすばらしさがにじみ出ていまして「この乗務員さんの車両に乗れたら最高だろうなあ」と思うのですが、実は、私はまだユーザーとして乗せていただいたことはないのです…。 いつか乗りたいと思うのですが、実際には厳しい訓練をパスしないと認定されないため、まだ人数が少なくなかなか街中で出会えないのです…。 それでも、このスリースター乗務員を目指して、日々努力されている乗務員さんも多く、研修センターに行くと乗務員さんが研修を受けている様子を見ることがあります。そんな、懸命な姿を見ると、乗務員さんにとっても良い製品を開発しなくては!と気が引き締まります。 もし、乗車された際は最高の「おもてなし」をぜひ!!

さて、ここまで、新型車両を推してきましたが、日本交通グループには、アルファード、ヴェルファイア、エスクァイヤ、プリウスα、プリウス、カムリ、クラウンロイヤルサルーン、NV200(バネット)、エルグランド、セレナなどがあります。 今後、古い車両や用途に合わせてJPN TAXIやエスクァイアに、全てではありませんが代替されていく予定です。ちなみにですが、プリウスは今年の夏ですべてJPN TAXIに代替される予定です。

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 (α)

特に、「ピンクの桜」行燈の車(プリウスα)も例外ではなく、来年には代替予定を控えています。不幸にも大きな事故や不具合で代替が早まる可能性もあります。 車両はともかくとして、「ピンクの桜」行燈が継続されるかは現在のところ未定とのことですので、もし、記念乗車証をお求めの方は今のうちに乗車されておいた方がいいかもしれません!!

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私も、一度だけ乗車したことがあり、その時にいただいた記念乗車証をいつも名刺入れに入れて持ち歩いています!!

意外と知らない方が多く、お客様先に訪問した際に話題の一つとして、お見せすることもあります(笑)

新型のJPN TAXIに車両が代替していくのは、導入に携わってきた私としてはうれしい限りですが、従来の車両にも愛着があるので、代替されてしまうことに寂しい気持ちにもなります。

今回は、普段は表に見えないJPN TAXIも『ウラガワ』の様子と、既存車両との細かい違いについてご紹介させていただきました。もし、日本交通グループのJPN TAXIにご乗車の際は、こうした細かな点にも注目していただけますと幸いです。また、ぜひ、車内の様子にも注目してみてください!!よろしくお願いいたします!


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※本記事は Mobility Technologies の前身である JapanTaxi 時代に公開していたもので、記事中での会社やサービスに関する記述は公開当時のものです。

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