MoTLab -GO Inc. Engineering Blog-MoTLab -GO Inc. Engineering Blog-

リアル×ITの橋渡し役!「FE」の業務内容をご紹介 話題の新型タクシーとも密に関わってます

行灯Laboハードウェア
March 01, 2018


💁🏻
※本記事は Mobility Technologies の前身である JapanTaxi 時代に公開していたもので、記事中での会社やサービスに関する記述は公開当時のものです。
An image from Notion

聞き慣れない名前と思いますので、まずは、FE(Field Engineer)の仕事について紹介します。また、後半では、昨年の10月にデビューした新型車両「JPN TAXI」に弊社JapanTaxiで取り扱っている製品を取付けするにあたり、様々な検証と紆余曲折しながらも現在の形になるまでのストーリーを紹介していきます。

1. FEのしごとについて

普段の業務フロー

弊社では、サポートデスクという一時受け対応を行っているセクションも個別に存在しますが、そこでは対応しきれないトラブルや問い合わせに対処しています。

面識のある方ですと、直接、電話やメールでの問い合わせもありますが、Facebookのサポートページからの問い合わせもあります。これら問い合わせに対して日々対応しています。また、不具合の解析、現場でのフォロー、新規導入のサポートなども行っております。

場合により、実際に現地に赴き、直接フォロー・サポートすることもあります。

開発サイドで製品の開発が行われても、実際に現場で使用する乗務員の方やお客様、サービス対応を行う工場関係者の方が使いこなせなくては、せっかくのプロダクトも意味を成しません。現場と開発を結びつける、まさに、リアル×ITの橋渡し役です。

外出も多いですが、内勤の時は開発側へのフィードバック、現在進行中のプロダクトの理解や、リリースされる前の実証を行い、実際に運用されたときのトラブルやサポートなどに備えます。

現在、チームには私を含めて3名のエンジニアが在籍し、派遣社員の方数名にも仕事をしていただいております。エンジニアは、それぞれ得意とする分野がHardware/Softwareと分かれますが、随時情報の共有を行い、トラブルの際は知恵を出し合って解決していきます。

ちなみに、私は主にHardwareの担当をしております。

An image from Notion

2.JPN TAXIについて

An image from Notion

JPN TAXI()

これから、昨年大々的に話題となったTOYOTAの新型車両「JPN TAXI」に弊社で取り扱っている製品(主にHardware)を取付けするにあたり、様々な検証と紆余曲折しながらも現在の形になるまでのストーリーを紹介していきます。実際に、デビュー前の車両をお借りして(トヨペット様に多大なご協力をいただきました…)事前に取付けのテストを行ったり、様々な採寸を行ったり…。

JapanTaxiは年に一度、情報交換会という弊社が開発・運営している「全国タクシー」アプリに加盟していただいている会社様向けのイベントを開催しているのですが、JPN TAXI発売前に行われた会で実車展示をした際は、他のプロダクトの展示や説明よりも熱い視線を集めていました…(´;ω;`)

事前に申しておきますが、私はTOYOTA様の回し者ではありません(笑)

なぜ、FEが関わることとなったのか

ここまでお読みいただいた方は、なぜ「弊社で取り扱っている製品(主にHardware)をJPN TAXIに取付けする」プロジェクトに関わったのか?と思われることと思いますが、そこには理由があります。

現在、弊社で販売・運用している製品については、既に現行のタクシー車両に取付けできるように合わせて製作されています。ですが、車両も日本交通グループ各社によってはグレードなどにばらつきがあり、多少各社のアレンジが加わった状態で運用されていました。それを「新型のJPN TAXIでは、グループ各社、内面外面共通にしよう!日本交通のスタイルを確立しよう!」ということになったのです。そこで、どのように既存の製品を取付けていくかを検証しbestな位置を見出す必要があり、元自動車メーカー出身の私が担うこととなりました。

An image from Notion

実際に、上記の表が取付けたハードウェア製品となります。既存の車両から取付けるにあたり、車両側を加工したものから、新規で開発した物もあります。これについては、弊社のハードウェア開発チームとの綿密なやり取りがあったのでした…。また、取付け作業を行う方の意見も重要となります。実際に工場の責任者にも立ち会っていただき、最終的な現場の意見も取り入れて決めていきます。

気を付けなければならなかったポイント

各機器類を取付けるにあたり、気を付けなければならないポイントがいくつかありました。

この新型「JPN TAXI」は、車内空調の仕組みや安全装備に関するものが今までの車両とは全く別物で、その装備の機能を損なうことのないように設置しなければなりません。

An image from Notion

(例えば、後席空調の吹き出し口が、前席の吹き出し口から出てきた風を吸い込んで後席側に吹き出す点や、ドライブレコーダーの取付けられる位置が、フロントガラス近辺に自動ブレーキサポートシステムのカメラに影響しない位置に設置しなくてはならないなど)

ドライブレコーダーの取付け位置は特にシビアで、衝突防止機能「Toyota Safety Sense」の作動に影響を与えてしまわないよう、制限されたものとなりました。

地道な計測作業…

ここからは、地道な計測作業の続きです。根気強く、bestな位置を割り出します。

An image from Notion

使調使

An image from Notion

An image from Notion

An image from Notion

An image from Notion

An image from Notion

一から作り替えたもの

タクチャージ(USBチャージャー)については、今までの物と車両側の全く作りが違うことから、新たに作り直すことにしました。

既存のシステムは、画像左のように、専用のUSB用給電ボックスを設置していましたが、これは、車両側の電源電圧(12V)をUSBの電源電圧に変換すると同時に、ノートPCなどの電子機器が充電できるUSBポートも備えたものでした。今までの車両には、お客様向けのこのような設備はもともとなかったため、サービスを提供するためにこの装置を開発しました。しかし、新型「JPN TAXI」には、もともと運転席側のシート背面にUSBポートが設置されています。

そのため、充電ケーブルをここから伸ばし、お客様に使いやすいものとすることにしました。

まとめ

今回は、ここまでとさせていただきます<m(__)m>次回は、これらの装備が取付けされた車内の様子をレポートしたいと思います。

行灯の色や、車両の外に貼ってあるステッカーなども、ただ貼ってあるわけではないのです!それぞれに必ず意味があります!!

もし乗られた方は、その部分についてもぜひチェックしていただきければ嬉しく思います!

そちらは、また別途、ご紹介いたしますね。どうぞ、よろしくお願いいたします!

FE 菊地


💁🏻
※本記事は Mobility Technologies の前身である JapanTaxi 時代に公開していたもので、記事中での会社やサービスに関する記述は公開当時のものです。

Mobility Technologies では共に日本のモビリティを進化させていくエンジニアを募集しています。話を聞いてみたいという方は、是非 募集ページ からご相談ください!