こんにちは。AI技術開発部の加藤(@_tkato_)です。
先日プログラミング言語Rustの社内イベントを開催しました。本記事では、イベントの紹介と一部の発表資料を公開します。
MoT社内では、一部のチームでRustをプロダクト開発に採用しています。今回のイベントは、社内にRustを広め開発者を増やすことや、交流の場を設けることを目的として有志で企画しました。
今回はフルリモートで開催し、業務でRustを使っている複数の部署エンジニアの中から5名が発表しました。それぞれ10分~15分の発表で、1時間強に渡るイベントとなりました。参加者は合計で20数名集まり、発表中の社内Slackチャンネルは質問やコメントで盛り上がっていました。
初開催のイベントであることもあり、事前に全社に「Rustの何に興味があるか」をアンケートをとりました。その結果、Rust入門や社内の事例紹介に関心が高いことがわかりました。
その後、アンケートを踏まえて発表者の間で相談し、期待される発表ができることや発表内容がかぶらないことを注意しながら発表内容を決定していきました。
以下では、主にRust入門として企画された発表資料を公開します。
この発表では、他のプログラミング言語と比較してRustは何が優れているかや、初学者がつまづきやすい所有権の仕組みを丁寧に解説しました。Rustコンパイラのエラーメッセージは賢いので、まずは書いてコンパイラと対話しながらRustを習得しよう、というメッセージはRustを触ったことない方にとっては踏み出すきっかけになりそうです。
この発表では、cargoを使ってRustをどのように開発していくかをコード例を交えながら紹介しました。Rustを使って幸せを感じる瞬間は ビルドシステム兼パッケージマネージャのcargoコマンドの優秀さではないでしょうか。
この発表では、Pythonの開発歴が長い方がRustを使ってみて感じたそれぞれの特長について説明しました。Rustの型システムやcargoなどのエコシステムに感銘を受け、Pythonでも同様のものを使いたいと感じて試行錯誤した話は面白かったです。
その他の発表は、各事業でRustをどのように開発をしているかの事例紹介でした。事業に取り入れるまでの苦労話や、Rustを採用したことで品質や生産性が改善した話、Rustやその他の言語で構成されるシステム全体をどう設計するか、といった実践的な内容でした。
これらは現在開発中の内容も含まれるため、また別の機会に外部公開する予定です。
この記事では、社内でRustイベントを初開催した話を紹介しました。
イベント後のアンケートや発表中の社内Slackチャンネルでは、「Rustをまずは書いてみようと思った」「怖くないことがわかった」「実際に社内で使われているのは心強い」「Rustの守備範囲広い。こんなこともできるのか」といったポジティブなコメントをたくさん頂きました。
好評のため、次回開催も企画中です!
Mobility Technologiesでは、Rustでプロダクト開発できる採用枠を開けていますので、興味のある方はぜひご連絡ください。
エッジAIエンジニア | 株式会社Mobility Technologies