2022年7月12日に「MoT TechTalk #13 タクシーアプリ『GO』のデータサイエンス〜配車マッチングの継続的改善〜」(connpass)を開催しました。
本記事では当日の内容を簡単に紹介します。
スライドはこちらです。記事の最後にアーカイブ動画も掲載しているので、そちらもぜひご覧ください!
MoT TechTalkは、Mobility Technologiesのエンジニアたちが、タクシーアプリGOをはじめとしたサービスやプロダクトを開発する中で得た技術的ナレッジを共有するイベントです。
13回目となる今回は、タクシーアプリ「GO」で実装されているマッチングアルゴリズムについて、データ分析や機械学習システムの開発・運用を担当するAI技術開発部アルゴリズムグループのメンバーが紹介しました。
またこちらのツイートのスレッドで当日の様子や雰囲気を感じていただけると思います。
MoT TechTalk #13 「タクシーアプリ『GO』のデータサイエンス〜配車マッチングの継続的改善〜」が19:00からはじまります!
— GO Inc. dev | タクシーアプリ『GO』 (@goinc_techtalk) July 12, 2022
ライブ配信: https://t.co/S7LkJhE9Rb
イベント説明: https://t.co/26s2z4TdTb#mot_tech_talk
今回はこちらのメンバーが登壇しました。
ユーザーがタクシーの配車をリクエストした際、必ずしも「現在最も近い空き車両」とマッチングすればいい訳ではありません。例えば現時点では乗車中でも1分後にお客様を降ろす予定のタクシーが近くにある場合は、空車待ちをしていただいた上でマッチングした方が良いケースもあります。
このように最も近い車両とマッチさせるか、それとも空車待ちをさせるかを判断するために導入したマッチング距離上限について、既往研究の紹介やアルゴリズムの解説、導入後の効果について紹介しました。
このパートではAI技術開発部アルゴリズムグループが普段行っている業務を以下の3つのステップに分けて、それぞれ具体的な事例とともに紹介しました。
タクシーアプリ「GO」ではAI予約という機能を提供しています。
従来の予約はタクシー車両を確実に確保するために対応できる件数に限りがありましたが、AI予約はリアルタイムの需給予測を用いて、予約時間の直前に配車車両を手配することで従来の10倍以上の依頼に対応できるようになりました。
ただ直前に配車車両を手配するためには、予約した時刻・場所の周辺に配車可能な車両がないと予約が成功しません。そこでAI予約ではユーザーが予約を申請したタイミングで「予約した時刻・場所における予約成功確率」を計算し、確率が十分に高い場合のみ予約を受け付けています。
このパートでは予約成功確率を求める際に使用している数理モデルと機械学習モデルについて紹介しました。
今回はアルゴリズムに対する具体的な内容や、KPIダッシュボードの運用に関するところなど、さまざま質問・感想をいただきました。ありがとうございました。アーカイブ動画の中ではそれらの質問にもお答えしていますのでぜひ視聴いただければと思います。
MoT Online Tech Talk は不定期開催しています。過去の開催レポートは こちら にもありますので、ぜひご覧ください!
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