JapanTaxi のサポート部門では、より良いユーザー体験の実現を目指して、配車サービスにおける様々なトラブルをタクシー会社様と連携しながら解決しています。
この記事では、サポート部門とタクシー会社様で連携する業務をどのように技術的に改善してきたかを紹介します。
弊社サービスについての様々なお問い合わせは、メールや電話などを通してサポート部門かタクシー会社様に連絡が入ります。それらのお問い合わせの中でも特に二者の連携が必要になるのは、タクシー会社様による対応が困難なもの(システムエラーや想定外の業務に関するもの)です。 今まではそのための窓口が、電話やメール、コーポレートサイトのフォーム経由など別個に管理されており、サポート部門の対応に大きな手間が生じていました。
JapanTaxi では配車や決済といったサービスを提供していますが、今回の問題を解決するために、その管理画面にお問い合わせ窓口を設置することにしました。また、元々サポート部門ではチケット駆動管理の Zendesk ( https://www.zendesk.co.jp/ ) を導入しているため、この API を利用することでお問い合わせ内容の一元管理が可能になります。
管理画面からZendeskのサービスを通して、カスタマーサポートへお問い合わせを届け、散り散りになっていた連絡系統を一つにまとめる様に考えました。
これを踏まえると技術的には以下のような要件になります。
これらをどのように実現したかを説明していきます。
まずAPIのモデルを用意します。基底となるチケットモデルを提供し、どのようなものを送るのかを定義します。チケットモデルにはお問い合せ依頼者、タイトルと本文を用意します。これが最低限のチケットの型を表現することになります。
APIクライアントには、実際に送信させるgetメソッドやpostメソッド等を用意します。あらかじめAPI送信に関わる情報(エンドポイントや認証周り等)をSettingsクラスの中に用意させ、APIクライアント内で使用するようにしました。このようにラップすることでライブラリ利用者はZendeskの事情を知らずともチケットを作成できるようになります。
ライブラリ利用者は、自身のサービスにチケット型のサブクラスを定義し、チケット作成クラスを通してお問い合わせを送ることが可能となります。
具体的なクラス図の例
サポート部門が抱えるコスト削減を図ることが出来ました。
これからもより良いサービスを迅速に提供出来るよう努めていきます!
Mobility Technologies では共に日本のモビリティを進化させていくエンジニアを募集しています。話を聞いてみたいという方は、是非 募集ページ からご相談ください!